日韓21世紀委で未来志向の両国関係について意見交換(7月4〜5日)


 7月4日から6日まで韓日議員連盟21世紀委員会のソン・ヨンギル委員長はじめ同委に所属する韓国の若手国会議員11名が来日しました。
 上田いさむも、日韓議連21世紀委の幹事として、4日の夕食懇談会と5日の意見交換会に出席しました。
21世紀委員会は、日韓両国の新しい世代の政治家間の友好と相互理解を深めることを目的として発足したもので、現在日本側委員長は小野晋也衆議院議員(自民)がつとめています。
  毎年2回、相互に訪問して意見交換を行っています。


専門家・国際派など多才な議員が来日

 今回の韓国議員団は当選1〜2回で構成されていたこともあり、ほとんどが30代〜40代の若手政治家でした。
  経済学や医学博士、検察官や弁護士などの専門職出身者も多く、また、アメリカや日本の大学院等への留学や、海外での活動経験を持つ国際派が多いのが印象的でした。
 これまでの日韓間の政治家の関係は、属人的な信頼関係をベースとするものであったといわれていますが、両国において時代が大きく変わっていることを実感しました。
  新たな世代の間での議員交流を活発にしていく必要性を強く感じました。

未来志向で活発に論議

 最近の日韓関係の難しさから、韓国側からは相当強硬な意見が表明されるのではないかと不安に考えていました。
  しかし、韓国側議員は与野党を問わず、対日関係の重要性を強調し、未来志向で問題を解決し、協力関係を強化していきたいとの立場でした。以下に、主なやり取りを紹介します。

・価値観を共有する日韓両国関係は重要 
懇談の際に上田いさむから、「日本としては実力を持って領土問題を解決したり、韓国に侵出する意思はまったくないことを理解してほしい」と述べたのに対し、韓国側議員から、「そのことはよくわかっているが、韓国国民の中にはどうしても過去の植民地支配の歴史から警戒感が強いことは日本側としても理解してほしい」と述べていました。
  また、上田いさむが「日本と韓国は、アジアにおいて民主主義、市場経済、人権尊重など基本的な価値観を共有できる数少ない国であり、両国の協力がアジア地域の安定と繁栄のために特に重要である」旨のべたに対して、韓国側議員からも全面的な賛同がありました。

・被害者の感情についても配慮が必要
 韓国側議員から、「韓国国民はいつまでも過去の怨念に拘っているわけではないが、日本の政治家や国民の中には、過去の植民地支配問題についてあまりにも無知な言動があるのも事実であり、日本国民には被害者の感情について一定の配慮が必要である」との趣旨で発言がありましたが、このことについては十分留意していく必要があると感じました。
 また、複数の韓国側議員から先般の日韓首脳会談において、小泉総理から、靖国神社に代わる追悼施設の建設に前向きな発言があったことをとても歓迎する、との発言がありましたが、日本側議員はこの問題の重大さ・困難さを改めて認識しました。

・21世紀委の今後の取り組み
 今後の、21世紀委の活動のあり方について、少子化問題は両国の将来の共通の政策課題であり、情報や意見の交換を行っていくことで合意しました。また、日韓FTAやアジア地域の経済問題、ITや科学技術分野での協力など幅広い政策課題についても意見交換していくことになりました。
 また、両国間の相互理解を深めるために双方の国会議員が地元選挙区を訪問し、市民との意見交換を行うことが提案され、計画していくことになりました。そのほか、両国の教科書問題をはじめとする歴史認識問題についても、若い世代の視点で協議していくことで意見が一致しました。