中国訪問で政府要人や若手リーダーと会談(11月21日〜24日)

 11月21〜24日、公明党青年交流団の団長として中国北京を訪問し、唐家セン国務委員など政府・党の要人と会談したほか、周強共産主義青年団第一書記などの青年リーダーや清華大学の研究者・大学院生とも意見交換を行い、交流を深めました。また、盧溝橋付近の抗日戦争記念館の見学や中関村のソフトウェアーパークなどの視察も行いました。
 なお、交流団はその後香港を訪問し、ヘンリー・タン財政長官、スティーブン・ラム政制局長官などと会談したほか、航空貨物ターミナルなどの物流施設などの視察を行いましたが、上田いさむは参加せずに北京から直接帰国しました。
●主な日程

21日(月)
成田空港を出発し同日北京に到着
22日(火)
23日(水)
抗日戦争記念館を見学、戦没者に献花
中日友好協会陳永昌副会長、袁敏道副秘書長らとの昼食懇談会
中南海において、唐家セン国務委員ほか政府要人と会談
中日友好協会許金平秘書長、程海波理事らとの夕食懇談会
24日(木)
情報通信企業lenovo(聯想)を視察
中関村ソフトウェアー・パークを訪問、同所にある東聯華興などを視察
創価大学北京代表所を訪問
北京空港を出発し、同日東京に到着

●会談等の概要

1:中国共産党対外連絡部劉洪才副部長ほかとの懇談会

 劉副部長とは、昨年9月のアジア政党会議の際も含めて、これまで日本・中国で数回会談しており、今回も朝食をともにしながら日中関係の懸案などについて率直な意見交換を行いました。先方からは、李軍日本処長ほかも同席しました。
 劉氏からは、最近日中両国の政府間関係だけでなく、国民感情も悪化していることに懸念を抱いていると述べ、小泉総理による靖国神社参拝などが関係改善を困難にしているとの見方を示しました。また、これまで日中友好に熱心に取り組んできた公明党の役割に期待していると述べました。
 上田いさむからは、日中関係の改善は両国のみならずアジア地域の安定のためにも重要であると述べ、引き続き友好促進に努めて生きたいとの姿勢を示しました。その上で、わが国としても、中国の最近の急速な軍備増強、環境への過大な負荷、東シナ海の資源開発問題などについては懸念を持っていると発言し、そうした問題について率直な話し合いを行っていくためにも、外交チャンネルの正常化が必要だとの考えを述べました。また、小泉総理は、第二次大戦において中国をはじめとするアジア諸国に多大な被害を与えた責任について度々発言しており、友好促進を望んでいるものと考えると発言しました。

2:清華大学国際問題研究所劉江永教授、張新軍講師、大学院生らとの懇談会

清華大学・国際問題研究所の皆さんと
 清華大学は1911年に創立された大学で、特に、自然科学分野では常に中国をリードしてきた名門大学です。胡錦涛国家主席はじめ政界、学界、経済界に多くの人材を輩出しています。
 今回は、日本政治の専門家である劉江永教授、張新軍講師のほか、同研究所で学ぶ大学院生も多数出席し、最近の日中関係について約1時間半にわたり率直な意見交換を行いました。
 出席者から、小泉総理の靖国神社参拝、歴史教科書、遺棄化学兵器などの問題について厳しい意見もありましたが、全体として日中友好の重要性を認識し、そのための方法を模索しているとの印象を受けました。また、学生のほとんどは訪日経験があり、日本人の友人もいることから、対日感情は悪くない感じでした。

3:中国外交部孔鉉佑アジア局副局長ほかと会談

 日本でいえば外務省に当たる外交部を訪問し、対日外交の責任者でもある亜州処長(アジア局)長の孔鉉佑氏ほかと会談しました。先方からは、小泉総理の靖国神社参拝問題などが取り上げられ、わが国の外交姿勢について厳しい意見が示されました。わが方からは、日中関係の改善の重要性を述べ、中国の軍備増強、環境への負荷の増大、東シナ海のエネルギー開発問題などの懸案事項を取り上げ、中国側としての対応を要請しました。

4:中国共産主義青年団(共青団)周強第一書記、倪健副秘書長らと会談

中国共産主義青年団(共青団)周強第一書記と
 中国共産主義青年団(共青団)は、国会的事業を担う青年リーダーの育成組織であり、胡耀邦元総書記、胡錦濤国家主席も共青団第一書記の経験者である。
 周第一書記から、共青団の組織や活動などについて説明があった上で、長期的な視点に立ち、青年の交流を通じて相互の理解と友好を深めていくことが必要であるとの発言がありました。それに対し、わが方からは、今回の訪中の目的などについて説明した上で、青年交流が重要性については同意見であると述べました。それを受けて、公明党と共青団との交流を行っていくことで合意しました。

5:中日友好協会王效賢副会長、許金平秘書長、袁敏道副秘書長らとの夕食懇談会

 王效賢女史からは、1972年の田中角栄、周恩来会談の通訳をつとめるなど日中国交正常化交渉の経緯についての回想やその後の文化大革命時代の苦労話などが語られました。その上で、日中友好は必ず両国の利益に適うものであり、今日の問題は国交正常化交渉時代のものに比べれば深刻ではないと述べました。また、許金平氏からは、日本留学(創価大学)の思い出などについて話がありました。

6:唐家セン国務委員ほか政府要人と会談

唐家セン国務委員と
 中南海にある会見場で唐家セン国務委員と、最近の日中関係などについて約1時間半会談を行いました。中国対外友好協会陳会長、中日友好協会陳副会長、同許秘書長、外交部孔副処長、堀之内駐中国大使館公使などが同席しました。
 唐氏からは、中国が小泉総理の靖国参拝に反発する理由について、国交正常化から今日に至る経緯に言及しつつ説明があり、中国としては絶対に容認できないとの発言がありました。一方で、中国としても対日関係は重視しており、外交関係の改善を希望していると述べ、日本側の善処を求めました。また、公明党の対中姿勢は一貫しており、信頼できると述べ、与党であるわが党への期待を表明しました。
 これに対して、わが方からは、中国側の主張はよく理解していると述べた上で、今日の日中関係は決して健全ではがなく、早期に関係を改善していくべきであると述べました。また、小泉総理の靖国参拝問題については、中国側の意見は伝えるが、最終的には総理ご自身の責任において適切に判断するべきこととの考えを伝えました。また、わが国としても中国の急速な軍備増強や環境問題に対しては、懸念を抱いており、そうした問題について話し合い、解決していくためにも外交チャンネルの機能を回復する必要が留と述べました。

 中日友好協会陳永昌副会長、袁敏道副秘書長らとの昼食懇談会
中日友好協会・陳永昌副会長と

 抗日戦争記念館を見学、戦没者に献花
抗日戦争記念館を見学、戦没者に献花

 中関村ソフトウェアー・パークを訪問、同所にある東聯華興などを視察
中関村ソフトウェアー・パークを視察