知日家として有名なアーミテージ氏は、今回の大統領選挙では共和党のマケイン上院議員を支援しています。
アーミテージ氏は、両候補が対日関係を重視することには変わりがないが、マケイン氏が軍隊での経験や議会で安保問題に長年携わってきた経験から身をもって日本との同盟関係の重要性を信念としているのに対して、オバマ氏は自分自身のしっかりとした考えを必ずしも持っているとは言えず、観念的な理解なのではないかと述べました。また、マケイン氏が信念をもった自由貿易主義者であるのに対して、オバマ氏はNAFTA(北アメリカ自由貿易協定)や米韓経済連携協定にも消極的な発言が見られるなど、保護主義的な立場が強く現れていると指摘しました。
全体として、マケイン氏が現実主義(realistic)であるのに対して、オバマ氏は理想主義(idealistic)であるとの評価を述べました。オバマ陣営は人権問題を重視する外交スタッフが多く、チベット問題など中国と距離をおかざるをなくなり、その結果、日本との関係強化が重要との認識にいたるのではないかとの見方を示しました。
私は、「ウォールストリート(金融・証券筋)関係者がオバマ氏を支持していることを考えると、保護主義的な発言は選挙向けのものと受け止められ、貿易政策にそれほど大きな違いはないのではないか」と質問しました。それに対して、アーミテージ氏は、オバマ氏本人は自由貿易の有益性をよく理解しており心配はしていないが、議会も民主党が支配することになると、選挙戦中の言動が足枷になって保護主義的な動きを受け入れざるをなくなるのではないかとの懸念を示しました。