政府と国会が一体となって拉致問題の解決に努力を

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先般の六カ国協議で設置された日朝作業部会の第一回会合がベトナム・ハノイで開かれました。一年半ぶりの日朝間の直接交渉が行われたことは、前進ではありますが、北朝鮮が拉致問題について何にも誠意ある対応を示さなかったことには失望と強い憤りを感じました。しかし、交渉は再開したばかりです。政府・与党が一体となって、問題解決に向けて粘り強く努力していかなければなりません。

 

◆政府・国会の一致した姿勢が交渉を有利に

相手が相手だけにこれからも難しい交渉が長く続くことは必至です。拉致問題は日本国民の生命と安全を脅かした重大な問題であり、曖昧に処理することは許されません。政府と国会が、拉致問題の解決が国交正常化と経済支援の前提であるとの基本方針で一致した姿勢を示していくことが、直接交渉に当たっている担当者をバックアップし、交渉を有利に進めることに寄与するものだと考えます。

これから本格的な交渉がはじまろうとしている時に、与野党の有力議員の一部から拉致問題の解決をわが国の経済支援の前提とするべきではないとの発言があるのは不見識・不適切だと感じます。日本の国会から不協和音が発せられると、交渉担当者の立場を弱めることになり、北朝鮮を利するだけです。また、日本の立場を全面的に支持しているアメリカ等の友好国や事態の打開に努力している中国を当惑させることにもなりかねません。

 

◆民主党の理不尽で国会の混乱がつづく

民主党の理不尽で無責任な対応によって先週も国会の混乱がつづきました。2~3日の徹夜国会で平成19年度予算案は衆議院を通過し、予算委の主戦場は参議院に移りました。普通ならこれで取りあえず決着して、法案審議がはじまるのですが、民主党は、その後のすべての委員会での日程協議に応じず、質疑者や内容の事前通告を拒否しています。民主党の態度はまったく理屈が通っていませんし、余りにも無責任で、国民の信頼を裏切る行為と糾弾せざるを得ません。早急に国会を正常化し、重要な政策課題に関する論議を本格化するよう強く求めます。

 

◆事前通告しないのは無意味な嫌がらせ

質疑者や質問内容の事前通告制度は、答弁する大臣にも考えを整理して準備する時間を与えることを通じて、効率的な議事の進行と議論の内容を向上させるために定着した慣例です。事前通告なしにいきなり数多くの質問を続けてぶつけるのは、大臣を格好悪く見せようとする単なる“嫌がらせ”です。そうした行為で議論の中身が深まることはなく、まったく無意味なことだと考えます。