民主党法案に透けて見える公務員労組の利害優先

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残暑お見舞い申し上げます。首都圏では連日記録的な猛暑がつづきげんなりしています。体調管理の難しい季節ですので、皆さまにおかれましてはくれぐれもご自愛ください。

臨時国会が先週7~10日の会期で招集され、これまでに経験のない“ねじれ”状態での国会がスタートとなりました。政治の空白をつくり出すことなく、必要な改革を継続する一方で、選挙で示された民意を的確に汲み取った政策を実行していくことが必要です。私も、国政を担うものの一人としてこれからも全力で取り組んでいく決意ですので、今後とも皆さまのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

◆経産委で柏崎刈羽原発など被災地を視察

9日には、私が委員長をつとめています経済産業委員会で、新潟中越沖地震で被災した東電柏崎刈羽原子力発電所の現地調査のほか、柏崎市内の商店街などを視察して地元の行政や商工会議所の役員らと懇談しました。

原発では、想定を上回る規模の地震であったにもかかわらず、安全に管理されている状況を直接視察することができ、安心しました。初期消防体制の不備や管理区域内からの水漏れなどの事態も生じましたが、事業者と行政が協力して、事故原因の解明と体制改善に鋭意努めていることがよくわかりました。

柏崎市の中心市街地では、商店や家屋の倒壊など甚大な被害が発生しており、復旧が難航している様子に心が痛みました。そんな中で、商工会議所の役員の一人が発言した、震災を契機に近ごろ希薄化していた地域の助け合いの精神が蘇っているというプラス面もあり、地域社会が力を合わせて救援・復興に全力をあげているとの力強い言葉が、印象に強く残りました。国として被災者の支援と復旧に向けて全力で取り組むべきであり、国会としてもしっかり後押ししていきたいと考えています。

 

◆民主党提出法案は民意を反映せず

臨時国会中に、民主党などは年金保険料の流用を禁止する法案と郵政民営化を凍結する法案を参院に提出しましたが、いずれも内容に問題が多く、賛成できるものではありません。また、参院選で国民が民主党を支持した民意とは相容れないものと考えます。

これまで、社会保険庁などが年金保険料で保養所や福祉施設をつくりムダが多く生じたのは事実であり、抜本的に改めていくのは当然のことです。政府・与党では遅きに失した反省に立って、施設の早期売却による損切りや運用方法の見直しを行ってきました。その上で、問題の本源的解決と再発防止のためには、社保庁組織の解体・抜本改革が必要であるとの考えに至り法律を制定しました。このように行政事務や管理のあり方の改善こそが重要であり、事務費などに一般会計から税金を投入するやり方は筋違いの話ですし、何ら改善に役立つものではありません。また、郵政の民営化は、将来にわたり簡素で効率的な政府をつくる行政改革の柱として推進しているものであり、一昨年の衆院選で強い支持を受けました。今更改革を凍結するのは国民の意思を反映したものとは言えません。

これらの法案の内容を見ると、国家・国民の利益をそっちのけで、大支持組織である公務員労組の利害を最優先している民主党の体質が透けて見えてきます。