日米・日米韓国会議員会議で政治・経済問題を議論

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第38回日米国会議員会議と第7回日米韓国会議員会議が、1月6日~8日までの間、都内の憲政記念館などで開催されました。

日米国会議員会議は、国際経済交流財団と米国ジョージワシントン大学の支援のもと、毎年2回、東京とワシントンで開催されています。日米両国の国会議員が、自由な立場から両国関係やそれぞれの政治・経済等に関する課題について意見交換するもので、私も1994年の会議からレギュラー・メンバーとして参加しています。また、2005年から韓国の国会議員も参加して、日米韓国会議員会議が同趣旨で開催されています。

今回の会議には、米国からJ・マクドーマット(共同議長、民主・ワシントン州)、M・ヒロノ(民主・ハワイ州)、M・ホンダ(民主・カリフォルニア州)、H・ジョンソン(民主・ジョージ州)のほか、H・ナウ・ジョージワシントン大学教授らが参加しました。また、韓国からは、チョン・オイヨン(統一新民主党)、ハン・ジンハ(ハンナラ党)、キム・ミュンジャ(統一新民主党)の各国会議員が参加しました。日本からは、共同議長の松田岩夫参院議員、大野功統衆院議員の他、多数の自民・公明・民主の議員が参加しました。

 

○ 会議の主な日程・議題

主な日程と議題は以下のとおりです。私は、国会や地元の行事等のためすべての日程は参加できませんでした。私が参加した日程には(*)つけてあります。

6日(日)

米国国会議員らの歓迎夕食会

 

7日(月)

第38回日米国会議員会議

朝食懇談会(*)

午前 セッション1 日米政治問題(*)

  •  福田新内閣と“ねじれ”国会
  •  米国の大統領選挙の行方、など

午後 セッション2 安全保障問題と中国・朝鮮情勢

  •  日本のテロ対策特別措置法案の行方
  •  イラク問題、など
  • 韓国議員歓迎夕食会

 

8日(火)

第7回日米韓国会議員会議

朝食懇談会(*)

午前 セッション1 日米韓政治問題(*)

・ 韓国の大統領選挙結果

・ 新政権での日韓、米韓関係、など

 

午後 セッション2 北朝鮮問題と3カ国の経済関係

・ 北朝鮮の核兵器問題、日本人等の拉致問題

・ 韓国新政権の北朝鮮政策

・ 三カ国の経済連携協定、など

 

○ 私の発言の要旨

 ・日米セッション1 日米政治問題

米国側議員から、昨年の参院選での与党敗北の要因や“ねじれ”国会への対応について質問があったのに答えて、以下のとおり発言しました。

  1. 参院選の敗北には、年金記録問題への不信感、閣僚のスキャンダル、格差拡大などさまざまな要因が指摘されているが、政府・与党が国民の感情を理解し、ニーズに的確に対応できなかったことだと考える。
  2. 現在の民意には、一方では更なる改革の推進を求め、他方で格差問題など改革の行き過ぎに反発しているように、“ねじれ”、分断、戸惑いがある。2005年の衆院選で与党を圧勝させた民意が、2年も経たないうちに基本政策に変化はないのに与党惨敗の結果をだした。政策の基本方針よりも、その時々の関心の高い課題への対応によって正反対の結果が出るため、与野党を問わず政党・政治家も立場が不安定になり、中長期的視点に立った政策遂行能力が弱体化している。
  3. その複雑な民意が反映した結果が“ねじれ”国会だと思う。与党・野党いずれが政権を担ったとしても、高齢化、財政問題、国際競争など現実の問題が解消される訳ではないことを国民に理解してもらう必要がある。こうした状況下では、政党間の対立を先鋭化することよりも、幅広い民意を糾合して、落ち着いた議論を行い、最適な結論を導き出すことが必要である。
 ・日米韓セッション1 日米韓政治問題

韓国の与野党議員から、新政権の経済政策の考え方やそれに対する批判の発言があったのに対して、私から以下のコメントを行いました。

  1. 新政権が、年率平均7%成長、一人当たり所得4万ドル、一人当たりGDP世界第7位(7-4-7政策)という野心的な経済政策を打ち出していることは理解するが、それを実現するためには、アジア地域全体の経済政策と協調していくことが重要であり、そのためには日本・中国との経済関係の強化が不可欠だと考える。
  2. 現政権は、政治的な思惑からの歴史認識問題や領土問題の扱いなどが目立ち、外交政策が不安定でありすぎた感がある。経済関係は安定が重要であり、新政権の対日政策に期待している。