野党は党利党略を離れて協議に応じるべき

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◆平成20年度予算が成立

28日夜、平成20年度予算がようやく成立しました。同日行われました参院本会議では予算が否決されました。その後、設置された両院協議会でも意見は一致しませんでしたが、憲法に基づき衆院の議決が優先されて成立する運びとなりました。

景気の減速感が広がり、先行きの不透明感が一層深まる中で、政府・与党としては、予算の年度内成立による切れ目のない政策運営を最優先に努力してきましたので、先ずは大きな成果であると言えます。20年度予算の中には、わが国経済の土台である中小企業の資金調達の円滑化・多様化、下請取引適正化のための施策などが盛り込まれています。政府・与党としてこれら施策を迅速・適切に執行していくために協力して取組んでいきます。

 

◆税制法案などの行方は依然として不透明

しかし、予算執行の前提となる税制改正法案などの歳入法案については、依然として与野党間の話し合いの目処が立っておらず、先行き不透明なままです。衆院で法案が可決されてから1ヶ月間、参院で多数を占める民主など野党の強硬な抵抗により、一回も国会審議が行われないというかつてない異常な事態がつづいています。内容に反対の部分があるからといって、議論しないという今の野党のやり方は、議会の責任を放棄する以外の何ものでもありません。これまで福田総理はじめ政府・与党からの再三にわたる話し合いを呼びかけてきたにも関らず、話し合いのテーブルにすらつこうとしていません。

 

◆福田総理の修正提案は高く評価

先週、福田総理は膠着状態の打開のため記者会見を開いて、道路特定財源の原則一般財源化、道路中期計画の全般的な見直しなど野党の主張にも配慮した相当踏み込んだ提案を発表しました。総理提案の内容は、私が2年前から最も妥当な案として主張してきたものとほぼ一緒であり、全面的に支持します。20年度予算については、国・地方の財政の混乱を回避するためにも基本的には暫定税率を維持するのが妥当だと考えますが、21年度以降については、与野党で改めて協議して決めれば良いのではないでしょうか。

総理提案について、野党が頑なに協議開始を拒絶していることには言語道断です。主要な新聞の社説も民主党に党利党略を離れて協議を応諾するよう呼びかけています。野党が真摯に対応することを期待します。

 

◆再議決の是非は慎重に検討すべき

一部に、参院で店ざらしになっている法案を2/3で再議決して成立させるべきだとの意見がありますが、私は慎重に検討しなければならないことだと考えています。総理提案の内容を具体的に詰めて、与野党間の協議を丁寧に呼びかけることが先決であり、諸般の情勢を見極めながら判断するべきです。また、国土交通省による不適切な支出が明らかになっており、早急に一連の問題の解消に道筋もつけていくことも必要です。