ニュージーランド・クラーク首相と会談

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14日、都内で日本・ニュージーランド・パートナーシップ・フォーラム出席などのため来日中のヘレン・クラーク首相と国会議員との朝食懇談会に参加し、日・NZ経済交流、東アジア情勢などについて意見を交換しました。当日は、私のほか、塩崎前官房長官、石原元国土交通大臣、小池百合子元環境大臣らが参加しました。また、同日夕刻にNZ大使公邸で開かれたレセプション及び翌15日開催されたフォーラムにも出席し、クラーク首相、ゴフ外交通商大臣のほか、NZ政府、国会、経済界の関係者と懇談しました。

クラーク首相との会談は2006年にNZ首相の招聘プログラムで同国を訪問した際に、日・NZ経済関係や教育交流の促進などについて意見を交換して以来です。

 

自由貿易協定(FTA)協議開始に期待

クラーク首相からは、日本とNZは、アジア太平洋地域において基本的な価値観を共有する友好的な関係にはあるが、貿易・経済関係の発展が必ずしも十分ではないとの認識を示し、パートナーシップ・フォーラムの開催によって両国の経済界の理解と協力が進展することを期待していると述べました。また、NZが中国とは既にFTAを締結していることに触れる一方、日本がアセアン諸国、韓国、オーストラリアとの協定締結に前向きに取組んでいることから、NZとの協議が早期に開始されることを期待すると強調しました。

 

東アジアは自由で多元的であるべき

また、クラーク首相は、東アジア地域は、自由で多元的であるべきで、特定の国が政治・経済で支配的な立場になることは好ましくないとの考えを述べ、そのためにも、平和、環境、民主主義などを重視する日本とNZの関係強化が不可欠であると述べました。

日本側議員から賛同に意が示され、日本は、その趣旨から東アジアサミットに日・中・韓のほかに、NZ・オーストラリア・インドも参加させるべきだと主張してきたと述べました。

 

経済・教育等の交流促進に努力

私は、日本にとってNZとの政治・経済の協力関係はきわめて重要であるとの認識を述べました。また、FTAについては、乳製品、牛肉等の農産物など日本側にとってセンシティブな品目が多いので交渉は簡単ではないが、話し合いを進めていくことは重要だとの考えを示しました。また、途上国の経済発展にともない、食料の需給状況が逼迫しつつあることから、食料安全保障の観点からも、国内生産力の維持とともに、NZ等の農業輸出国との関係強化による安定した供給確保が重要になっていると述べました。

そのほか、円安・NZドル高で日本からの留学生や観光客が減少傾向にあるのは残念ではあるが、引き続き教育交流の促進に協力していきたいと述べました。