政治・経済を革新する人材育成が重要

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この夏は暑い日がつづいてきましたが、先週末からは雨模様で急に気温も下がり、めっきり秋らしくなってきました。予定されていた地域の盆踊り大会も雨にあって、役員の皆さんは大変ご苦労されたものと思います。

 

◆数々の感動を生み、課題を残したオリンピック

世界中をクギ付けにしてきた北京オリンピックがついに閉幕となりました。開催国の威信をかけた取り組みで多くの中国選手が見事な成果を残しました。わが日本選手団も大活躍、数々のドラマが生まれ、感動を与えてくれました。マスコミ等に期待を上回る結果を出した選手、残念ながら持てる力を十分出し切れなかった選手といろいろありましたが、全員の健闘に心から拍手を送ります。

中国は、大会開催を通じて国威発揚や愛国心強化といった国家目標は十二分に達成できた一方、深刻な国内問題も浮き彫りになりました。チベット・ウイグルなどの少数民族、報道・表現の自由といった人権、社会の不平等や経済格差等々です。自他共に認める政治・経済大国となった中国が、本当の意味での国際社会の信頼を勝ち取るためにはこうした複雑な課題と向き合い、改善に努力していくことを期待しています。

 

◆島耕作が日本再生のカギか?

先日届いた英国の経済誌“The Economist”(8月9-15日号)が、人気劇画の主人公「島耕作」をトップ記事で取り上げています。彼がストーリーの中で、一流企業の課長から社長に昇進していく過程で発揮した行動力、革新性、公正さが日本のサラリーマンの支持を広く集めていると紹介し、停滞する日本経済を再生していくためには彼のようなリーダーの登場が望まれていると述べています。しかし、日本の企業はリスク回避と責任転嫁に汲々とする保守的な文化に覆われており、政治も経済活動の革新を抑制しているため、残念ながら島耕作はマンガの中にしか存在できないと、日本の政治や経済のシステムの現状を痛烈に皮肉っています。

 

◆世界経済の変化に適応していく人材が必要

今日、わが国を取り巻く世界経済の環境は劇的に変化しています。中国などの新興国の成長によるエネルギー・食料等の価格高騰と競争激化による工業製品の利益率の低迷により、これまでの日本経済の成長を支えてきた基礎的な条件が悪化しています。このままでは、日本経済の低迷は避けられず、将来の社会の安定と活力が失われることになりかねません。今こそ、未来をしっかり見据えた思い切った改革が必要だと強く感じています。

英米の考え方やシステムを、歴史も文化も異なる日本にそのまま当てはめようとしても機能しないのは明らかです。しかし、グローバル化が進む中で島耕作のように海外からも評価される革新性にあふれた人材が政治・経済の分野で数多く活躍していくことが重要です。これからの世界の中では特に人材が国の未来を決定する大きな要素だと感じます。