世界的な経済危機に政策協調が必要

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◆CSテレビTBSニュースバードに出演

CSテレビ放送TBSニュースバードで31日と1日に放映された「国会トーク・フロントライン」に出演しました。現在の金融・経済の動向や政府・与党で決定した「新・経済対策」などについて、TBS記者の川戸恵子さんと対談しました。放映された内容は、TBSのホームページでもご覧いただけます

 

◆オバマ氏がアフリカ系として初の大統領に当選

バラク・オバマ氏が第44代アメリカ合衆国大統領選挙で勝利をおさめました。47歳の若さ、エネルギッシュな弁舌、アフリカ系(黒人)として初めてなど米国民のみならず世界中の関心を集めています。アフリカ系であるため白人層の支持拡大が難航するのではないかとの見方もありましたが、米国民が人種的なわだかまりを乗り越える選択をしました。米国にとって新しい時代を切り開くとても意義深いことだと感じています。

私は、1984~86年に米国コーネル大学大学院(ビジネススクール)に留学していました。当時、名門大学にも多くの優秀なアフリカ系学生が在籍していましたし、既に政府や経済界の要職でも活躍してはいました。しかし、まだまだ少数でしたし、まして大統領に選ばれることなど想像すらできませんでした。米国社会の変化のスピードに改めて驚き、感心させられます。

 

◆次期大統領のリーダーシップに期待

オバマ次期大統領を待ち受けている内外の課題は山積みです。国際金融危機の中、米国経済は百年に一度とも言われる困難に直面していますし、イラク戦争・アフガニスタン問題などの複雑な外交問題にも対処していきなければなりません。政治・経済・軍事大国である米国の大統領には世界のリーダーとしての役割も期待されます。一部には経験不足を懸念する声ありますが、見事に職責を果たしてくれることを期待しています。

オバマ次期大統領は、米国経済を立て直すために所得税減税など勤労世帯への支援を中心とした景気浮揚政策の実施を発表しています。米国の景気動向は日本を含む世界経済全体に大きな影響を与えるものであり、迅速で積極的な経済政策を期待しています。

 

◆国際社会の協調した対応が必要

先週末は、ブラジルで主要20カ国(G20)財務相・中央銀行総裁会合が開催され、今週末にはワシントンで、G20金融サミットの開催が予定されています。市場はまさにグローバルになっており、国際金融・資本市場の安定化・正常化はわが国とっても緊急な課題です。世界的な危機に対して国際社会が協調して、監督・規制の見直し、資金不足国への信用供与といった対策を講じていく必要があります。また、国内のマクロ経済政策の協調も重要であり、各国が足並みを揃えて景気刺激策を早急に実施していかなければなりません。

 

◆中小企業金融対策の強化を早急に

世界的な経済の停滞のなかでわが国の景気動向も一段と厳しさを増しています。特に、中小企業の資金繰りが深刻になっています。これまで内閣・与党として、30兆円規模の貸付・信用保証などの政策金融を用意してきました。また、地域金融機関等の財務内容の悪化にともなう信用収縮を防ぐため、資本増強の枠組みの整備や会計基準の弾力運用などの対策を打ち出してきました。

わが国経済の基盤を支えているのは中小・小規模企業であります。できる限り円滑に資金供給が行われるよう、あらゆる施策を実行していかなければならないと考えています。