民主政権誕生で財政破綻・経済停滞の危機

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今年もあと数日を残すのみとなり、本年最後の更新となりました。

今年の最大の出来事は、8月の衆院選挙でそれまで政権を担ってきた自公両党が一敗地に塗れ、民主党を中心とする鳩山連立内閣が発足したことでしょう。私も皆さまのご期待に応えることができず敗北を喫しました。ご支援いただいた皆さまに改めて衷心より御礼申し上げますとともに、力及ばず残念な結果に終わったことを深くお詫び申し上げます。

 

右往左往するだけの無責任内閣

政権交代は民主主義の成熟を意味すると言われており、私もそのことを否定するつもりはありません。しかし、新たに発足した鳩山内閣は、経済や外交などの緊急・重要な政策について右往左往するばかりで、国民の期待を完全に裏切っているのではないでしょうか。結果、内閣支持率も急落しています。私は、新政権の迷走が未来の日本の針路を間違えるのではないかと危惧しています。

 

理念なきバラマキ予算を決定

先週閣議決定された22年度予算案は、内閣の理念がまったくない感じられないデタラメな代物です。マニフェストに掲げた”公約実現”を謳いながら、あれだけ大騒ぎした揮発油税等の暫定税率は現状維持、所得税の特定扶養控除(16~22歳の子どもの教育減税)は縮小などと財源確保のために公約を簡単に反故にしています。一方で、将来にわたり続く恒久的な支出である農家戸別所得補償や子ども手当てなどの人気取り政策は、安定財源の検討すら行わないまま一部実施を強行しています。深刻なデフレに陥っている中で、公共投資を急激に削減することは景気の停滞を招きかねずとても気掛かりです。また、将来にわたる日本の経済・社会の活性化戦略がまったく感じられません。

 

財政規律が失われ破綻は必至

国債の新規発行額は、昨年度当初予算に比べて11兆円増の44兆円と税収を上回るまで野放図に拡大されています。景気低迷による税収減があったとは言え、財政の赤字体質は一層深刻になっています。ちなみに私が財務副大臣として携わった平成18年度予算では公債発行が30兆円で、公債残高も減少に向かっていました。22年度予算では、10兆円超の”埋蔵金”を無理やり掘り出してつじつまを合わせているようですが、恒久的な支出の増額が多いことを考えると23年度以降は借金が雪ダルマ式に膨れ上がること避けらません。このままでは日本の財政は早晩破綻して、経済の停滞を招くのは必至です。

 

《元労組幹部の国家公安員選任に異議あり!》

先国会で、高木剛日本労働組合総連合(連合)前会長を国家公安委員に選任する人事が同意されましたが、私は不適切だと考えます。国家公安委員会制度は、「国民を代表する者が警察を管理することにより、警察行政の民主的管理と政治的中立性の確保を図ろうとするものです」(同委員会のホームページ)とあります。労働組合のトップとして立派な人物とは信じますが、職責に相応しい知識と経験があるのか疑問です。また、連合会長として民主党応援団の中心人物であり、”政治的中立性の確保”との観点から不適格です。国家公安委員は常勤で、年間2千万円以上の報酬が支給されます。露骨な “論功行賞”、労組幹部の”天下り”ではないか。これが民主党政権の本質です。