日本経済の再生を実現するしっかりとした政策が最重要

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冬季五輪・ガンバレ日本!

バンクーバー・オリンピックで日本選手が大活躍!ついついテレビの前に釘付けになってしまいます。思い通りの成績をあげる選手もいれば、本番で力を発揮できずに不本意な結果に泣く選手もいますが、いずれも、私たちに元気と感動を与えてくれます。すべての選手が実力を出し切って、すばらしい成績を残すことができることを祈っています。ガンバレ!ニッポン!

 

政府の無策で日本経済が低迷

わが国経済は、二番底の危機は何とか薄らいだと言われてはいますが、依然として低迷から脱け出せずいます。地域を歩いていても、かつてない景気・雇用の厳しさを肌身で感じます。10-12月期の実質GDP成長率(1次速報値)は1.1%となりましたが、自公政権が策定した第1次補正予算のエコポイント制度等の効果によって家計消費が堅調に推移したことや外需の伸びに支えられたものだと考えられます。とは言っても、名目成長率はわずか0.2%とデフレは悪化しているし、年間の実質GDP成長率も▲5.0%と経済の低迷はつづいています。鳩山内閣発足後の財政支出凍結などの経済政策の迷走ぶりを見て、来期以降の順調な回復は見込めないと懸念しています。中国などの新興国は高い成長をつづけているほか、アメリカでも底を打った感じもあり、世界経済はようやく回復しつつありますが、日本経済は誤った政策のために取り残されてしまっている現状です。政府の無策ぶりに国民の不安が高まっています。また、残念ながら自公野党からも建設的な提言が提示されるに至っていません。

 

短期では積極財政、長期では財政健全化が必要

今、政府がやらなければならない経済政策は、短期的には需要不足を補う即効性のある財政出動であり、中長期的には財政の建て直しです。世界経済の動向を見たときに、2010年度中は積極財政、2011年度以降は財政健全化を優先した政策への転換が必要です。来年度予算で鳩山内閣が、公共投資等を削減する一方で、農家戸別所得保障や子ども手当てといった恒久的・制度的な支出を増額しようとしているのは間違った対応です。このままだと、当面の景気・雇用の停滞から脱却できない上に将来の経済の成長力を弱めてしまいます。新たな支出の増額は、聖域なき予算の見直しを行い、経済成長戦略や税制改正等の道筋を明らかにした上で実施されるべきです。

 

財政健全化には経済の安定成長が不可欠

財政を健全な状態の戻すために最も重要な要素は安定した経済成長と雇用拡大の実現です。一定の成長あってこそ税収増加も見込めますし、社会保障費を含めた財政支出の合理化も可能になります。

経済のグローバル化は避けて通れない現実であり、これを経済の成長のチャンスとして生かしていかなければなりません。そのためには、先端科学技術や生産技術の発展による産業の生産性向上、法律・会計・金融・知的財産等の分野での競争力強化、多様な流通・サービス産業の効率化と海外へのノウハウの移転などをめざしていく必要があります。これまで資源に乏しい日本の成長を支えてきたのは優秀な人材あり、今後もその原理は同じです。”人間力”を高めていくための基本は教育であり、これまで以上に教育に力を入れていくべき時ではないでしょうか。