政治に期待される日本を立て直す信念と決意

45

政治への期待と信頼が急降下

先週末はさくらが満開。地元のあちこちでお花見にお招きいただき、貴重な懇談の機会がありました。「民主党内閣はボロボロだけど野党もガタガタだ!」との厳しいご意見を多くいただき、政治に対する期待と信頼が急降下していること痛感しました。

政府・与党が国民にとって最も重要な景気・雇用問題を蔑ろにしている一方で、優先度の低い政策にばかり力を入れていることへの失望感が深まっています。総理や小沢氏をめぐる”政治と金”の問題にまったく納得していません。政治への失望の責任は一義的には鳩山内閣と民主党にありますが、一方で野党も責任を免れません。残念ながら、自公など野党からも今の閉塞感を打開できる、国民が期待する経済社会のビジョンが提起できていないのが現状ですし、最大野党自民党では離党騒動や内紛が後を絶ちません。

 

与謝野離党には違和感!

麻生内閣の経済・財政担当相などを歴任した与謝野馨氏が自民党を離党しましたが、その理由はまったく理解できません。与謝野氏は、麻生内閣の経済政策の最高責任者でありながら、危機のときに腰が定まらずに政府・与党への信頼低下を招いた張本人です。いわば自公政権崩壊のA 級戦犯の一人です。しかも、昨年の総選挙では比例区で復活当選し、先般の予算委員会では自民党を代表して内閣を鋭く批判したばかりです。党に不満を持って離党するのであれば、責任をとって潔く議員辞職するのが筋だと思います。

 

未来の帰趨を決する重大局面

今日、日本は未来の帰趨を決するとも言える重大な局面を迎えています。グローバル経済の中で、日本の競争力やステータスは急降下しそうです。今年GDPで世界第2位から後退するのは確実ですし、今後10年以内に一人当たりGDPでも韓国や台湾に抜かれる見通しです。今こそ、国を挙げて経済・産業の生産性・競争力の向上をめざした政策を実行に移していくことが急務です。また、日本は世界でも例を見ないスピードで少子高齢化が進んでおり、将来の社会保障のニーズがさらに高まっていくことはまちがいありません。社会保障を充実・強化していくためにも、安定した経済成長を実現していく必要があります。

 

日本を立て直す決意と信念が求められている

将来成長が期待できる産業分野に資金・人材をシフトさせていく選択と集中が不可欠です。行政主導では変革を効率よく実行することが困難なのは既に明らかになっています。基本的には、行政改革や規制改革を計画的に進めて、市場メカニズムを活用していくべきです。もちろん、市場原理だけでは弊害が多いことは明らかです。いかなる時代でも、景気・雇用の安定や社会保障のセーフティーネットなど政府の果たす役割は必要です。変革と安心の両立を視野に入れた政策のバランス感覚が最も大切です。

変革を恐れるばかりでは成長はあり得ません。今こそ、未来の繁栄と安心のために日本を立て直す強い信念と決意、そして着実に推進していく計画力、指導力が政治に求められているのではないでしょうか。それこそが本当の意味で国民が期待する”政治主導”です。