短期的には景気浮揚、中期的には財政再建を重視すべき

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いよいよ8月です。暑い日がつづいていますが、いかがお過ごしでしょうか。夏の高校野球大会は、東海大相模高が33年ぶりに神奈川大会を制し、甲子園出場を決めました。全国大会での活躍を祈っています。県大会で惜敗した各校の監督・選手の皆さんも本当にご苦労様でした。

 

現下の最大の課題は景気・雇用対策

先週も地域の夏祭り・盆踊り大会などを回って、地域の皆さんからさまざまなお話を伺い、交流を深めてきました。こうした対話を通じて、目下の最大の関心事は足下の景気・雇用と将来の日本経済の盛衰であることがよくわかります。また、民主党政権の経済無策ぶりへの失望と憤りが高まっているの感じます。経済の成長がなければ、財政健全化も社会保障の安定も期待できませんから、先ず最優先で取組まなければならない課題が経済政策であることは間違いありません。

 

日本経済は本年度後半が胸突き八丁

現在、世界経済は各国政府が実施した積極的な景気浮揚策や新興国の成長の結果、一時の危機的な状態を脱して回復に向かっています。上半期の日本の輸出も増加し、輸出関連を中心に企業業績も改善しました。しかし、そうした景気回復の波及は限定的で、地域の景気・雇用は一段と厳しくなっているの現状です。これまでの景気刺激策の効果が一巡し、追加的な対策がほとんど講じられていないことから、先行きに対する懸念が高まっています。加えて、一部欧州諸国の深刻な財政悪化や米国の消費・設備投資の改善が緩やかであることから、世界経済の先行きは極めて不確実との見方が広まっています。今年度の後半、日本経済は胸突き八丁にさしかかると予想されます。今こそ、政府が景気・雇用政策に最善を尽くすという力強い姿勢を明確に打出すときです。

 

緊急に補正予算の編成を提案

具体的には、緊急に本年度の補正予算を編成するべきだと提案します。内容は、①消費の腰折れを防ぐためエコーカー・エコ家電の買換え支援策の半年間延長、②小規模かつ生活に密着した公共投資の追加(7~8千億円程度)、③中小・中堅企業の金融支援や緊急雇用創出策の拡充などを柱とし、規模としては財政制約もあり2兆円程度が妥当と考えます。公共事業は、短期的な効果発現や中小企業の経営支援とともに、将来必要になる投資を先取りする視点から、老朽化した上下水道・橋梁・トンネル等の点検・整備、生活道路の改善、信号機や街路灯のLEDへの転換といった都市インフラの再生・整備のほか、学校・公共施設等の耐震化や緊急水害対策を実施することが有効ではないでしょうか。

 

財政再建を重視した来年度予算の編成を

短期的には景気浮揚を最優先する一方で、中長期的には財政の健全化を図ることが重要です。したがって、来年度予算の編成に当たっては、徹底的にムダを排除することは当然として、不要不急な事業を削減するとともに長期的支出を要する施策を極力抑制していくべきです。少なくても、本年度当初予算を下回る規模をめざすべきだと考えます。