無気力・無責任内閣は日本の衰退を招く

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核兵器の廃絶に向けての気運を高めよう

6日には広島で平和記念式典が開催され、バン・ギムン国連事務総長が出席したほか、米国政府代表としてルース大使が初めて出席する画期的なものでした。米政府代表の参加は、米国務省がオバマ大統領の強い意向であったと発表しましたが、オバマ政権の”核なき世界”をめざす強い決意を感じます。核兵器の廃絶には困難な問題も多く、簡単に実現できるのもではありませんが、国際社会の核軍縮への気運がかつてない高まりを見せています。被爆国である日本がこうした気運を具体的な動きに強化していくよう積極的な役割を果たしていければと思います。

 

期待はずれに終わった臨時国会

先週、参院選を受けての臨時国会が開会されました。菅内閣が発足直後は、論戦を避けて一方的に国会を閉じてしまいましたので、本格的な論戦は初めてでした。与党は当初議長・副議長の選出など議会構成だけを決めて、委員会等での議論は先送りする思惑のようでしたが、国会が”ねじれ”状態になったことから野党の意向を尊重せざるを得ず、衆参各2日の予算委員会の開会や新任大臣に対する質疑の実施で合意されました。

今日、日本は極めて重要な局面にあります。世界経済の動向や国内の景気・雇用情勢も正念場です。また、将来にわたる経済成長や社会保障のビジョンも打出していかなければなりません。さらに、財政再建の道筋もつけていかなければならない時です。これらの山積する課題について議論を深めるにはいかにも時間不足でした。また、国会審議を通じて、菅内閣の重要政策の基本方針が曖昧で具体性に乏しく、”政治と金”の問題に対しても腰が引けているとの印象で、まったく期待はずれでした。

 

菅内閣で政治の機能が停止して政策が停滞

菅総理は、これまでの民主党政権による強引な手法の非を認め、野党の意見にも耳を傾けるという姿勢は示していましたが、与野党で協議し、合意形成を図る具体的な仕組みについては何の提案もありませんでした。そこには、政権を担当している責任感の欠片も、政策を実行に移していく覚悟も戦略も感じられません。このまま政権の無気力・無責任が続けば、政治の機能が停止して政策の停滞がさらに深刻になり、将来の日本の衰退を招く恐れがあります。早急にこうした政治の停滞を脱して、重要政策について論議し、政策の機動的な実行をめざしていくべきです。

当面の最優先課題は景気・雇用です。世界経済の動向は依然として不確実であり、ようやく危機からは脱しつつある現状を確かな回復軌道に乗せるために全力を挙げていかなければなりません。私は、ただちに国会を再開し、景気・雇用問題について補正予算の編成を含めた与野党の合意形成に努めるべきだと主張します。