外交でも経済でも内閣の無策ぶりに失望

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技能継承の重要性を改めて実感

週末には、横浜公園で開催された横浜技能職団体連絡協議会主催の「よこはま技能まつり」に顔を出しました。造園・畳・料理・理容等々幅広い分野の職人さんたちが自慢の“技”を披露し、さまざまな商品を販売していました。こうした優れた“職人芸”こそが他国にはない日本の強みであり、今日までの産業の発展を下支えとなってきました。産業構造の変化や効率重視の結果、技能が衰退しつつあると言われて久しくなります。優れた技能を将来に継承していくことは、日本の国際競争力の維持・発展の観点からも重要なことだ改めて実感しました。

 

ハスタート氏の日米友好促進への貢献に感謝

28日には、帝国ホテルで元米国連邦下院議長デニス・ハスタート氏の旭日大綬章受賞の祝賀会が開催されました。内輪のお祝いでしたが、政治家や経済人が数多く集まりました。ハスタート氏は、若いころに日本に滞在した経験があることから連邦議員としても長く日米議員交流はじめ友好促進のための各種事業に多大な貢献を行ってきました。私も、訪米時に何回もお目にかかり、議長室での朝食会にお招きいただくなど親しく懇談する機会もありました。ハスタート氏のように対日関係を重視し、汗をかいてくれるアメリカの政治家が少なくなっているとも言われていますが、憂慮すべきことです。内閣の外交が迷走しているときだからこそ、平素からの政治家・政党間の交流の重要さを強く感じます。

 

内閣の迷走で国際的な信用が失墜

先週は、国会の閉会中審査で尖閣諸島沿岸での中国漁船事件についての論議が行われました。海上保安庁による漁船の拘束から那覇地検による船長釈放までの間、内閣の対応が場当たり的で、責任の所在も曖昧であった結果、事態を悪化させてしまったことが浮き彫りになりました。特に、仙谷官房長官はじめ官邸に的確な判断力が不足しているだけでなく、機微な問題を処理していく能力がないことはきわめて深刻だと考えます。

本件に対する内閣の対応は、中国のみならず国際社会に対して、日本外交は一貫した方針がなく、圧力を受けるとドタバタする、信頼に耐えないものであるとの印象を植え付けてしまいました。今後のさまざまな分野での国際交渉にも悪い影響が及ぶことは残念であり、国際的な信用を失墜させた内閣の責任は重大だと批判せざるを得ません。

 

内閣は景気・雇用対策で機能不全

現下の最重要課題である景気・雇用問題に対しても内閣はまったく機能していません。臨時国会がスタートしてもなお具体的な対策が示されていない無策ぶりには失望しか感じられません。ようやく補正予算の提出は決定したようですが、あまりにも対応が遅く、規模や内容も期待が持てそうにありません。これまで指摘してきたとおり、本年度後半が景気回復への正念場であり、機動的かつ大胆な対策を実行していく必要があります。また、将来にわたる成長を実現するためには現政権の経済政策の抜本的な転換が必要と考えます。