内閣・与党の経済対策の効果には疑問

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日曜は生憎の雨で、地域の運動会の延期・変更が相次ぎましたが、月曜の体育の日には天候も回復し、数ヶ所回ってきました。日頃の運動不足の解消とともに、地域の親睦を深める大事なイベントです。準備・運営に当たられた役員の方々には本当にお疲れ様でした。

 

ノーベル化学賞の根岸教授:若者よ、海外に出よ!

先週はノーベル化学賞を日本から根岸英一パデュー大学特別教授と鈴木章北大教授が受賞する嬉しいニュースがありました。謹んでお祝い申し上げますとともに、長年にわたるご努力に対して深く敬意を表します。根岸教授が「若者よ、海外に出よ」と語っていたのが印象的でした。今の日本は居心地のいい国内に安住して”内向き”になり、世界に挑戦する企業や人材も少なくなっている気がします。その結果、世界経済の変化にも機敏に対応できず、科学技術も”ガラパゴス化”などと揶揄される状況に陥っています。今日の閉塞状況を打開するために、広く世界に目を向けたチャレンジ精神が必要だと感じました。

 

ノーベル平和賞:中国の体制への懸念の表れ

また、ノーベル平和賞には、中国の民主化活動家で服役中の劉暁波氏が選出されました。中国の政治的・経済的プレゼンスが高まる中で、あまりにも”異質”な国家体制に対する国際社会の懸念の表明だと受け止めています。経済発展が順調に進んでいる今、政治の民主化、司法の健全化、人権の保護といった体制の改革に積極的に向き合うべき時だと感じます。日本は、隣国であり大国である中国が国際社会から尊敬・信頼される国への改革を進める上で、できる限りの協力を提供するべきだと考えます。

 

経済政策での内閣の無為無策を厳しく追及すべき

内閣・与党はようやく経済対策を決定し、補正予算編成に着手しましたが、対応が余りにも遅いと言わざるを得えません。私は、かねてから世界経済の先行きが不透明であるとともに国内需要の回復が遅れていることから、景気・雇用が着実に悪化しており、年度後半が正念場になると訴えてきました。これから補正予算を国会に提出しても効果が現出するのはどんなに早くても来春以降であり、それまでの間の景気の底割れが心配です。これまで経済政策を放棄してきた内閣の無為・無策は厳しく追及されなければなりません。

 

経済対策の効果は疑問

当面の緊急対策としての雇用、中小企業金融、公共投資などは即効性が期待できることから早期に実行に移すべきだと考えます。一方、子育てや医療・介護などの施策はそれぞれ必要なものではありますが、場当たり的で景気・雇用への効果には疑問を感じるものも多く含まれています。財源も含めた総合的な社会保障ビジョンを明らかにした上で、個々に施策を計画的に実施するのが筋ではないでしょうか。また、地方の公共事業のための交付金は狙いがはっきりせず、当面のフローの効果は期待できるものの将来的に”ムダ”になるのではないでしょうか。さらに、成長戦略施策は各省の事業の”ツギハギ”で、官僚が特定した成長分野に補助金を配る等の旧来の”ターゲッティング”手法から脱皮できておらず、余り多くの効果は期待できそうにもありません。企業の自主的な判断による研究開発や設備投資の環境を改善するような税制措置などが有効だと考えます。