安心・安定の社会保障を確立するための真剣な議論を

82

地域の餅つき会に参加

週末には、地域の餅つき会が各地で開催されました。子どもたちが大勢参加していましたが、都会の家庭ではできない日本の伝統行事を経験するとてもいい機会だと感じます。私も、何ヶ所かで多少餅つきをお手伝いするとともに、つきたてのお餅や豚汁をご馳走になりました。準備・運営に当たられていた自治会の役員の皆さまは本当にご苦労様です。

 

目立った成果なく臨時国会が閉幕

先週、臨時国会が閉会となりました。補正予算は成立したもののそれ以外にはほとんど成果のなかった会期でした。提出された法案の成立率は過去10年間で最低にとどまり、景気・雇用、社会保障制度、外交などの重用政策についての議論も深まりませんでした。また、民主党小沢元代表が絡む”政治と金”の問題解明についても、内閣・与党が後ろ向きな姿勢に終始したためまったく進展が見られませんでした。こうした政治の停滞を招いている最大の原因は、菅内閣の責任感の欠如と政策目標の曖昧さにあります。内閣・与党は、野党が審議を妨害しているかのように発言していますが、野党各党は全般的に良識的に対応しており、責任逃れの的外れな批判です。

 

菅内閣のチグハグ政策が国力衰退を招く

内閣・与党による来年度の予算編成・税制改正に関する議論は迷走しつづけています。民主党がマニフェストで掲げた政策の大半が実行不可能であることが明らかになっています。一方、子ども手当て、高校授業料無償化、農家個別所得補償といった歳出を財源の手当てなしに増やしたために財政状況はさらに悪化してしまいました。また、政権の看板である”事業仕分け”は行政改革を進めるプロセスとしての有効性は認められるものの、財源捻出という意味ではほとんど成果をあげることができませんでした。  内閣・与党内でのチグハグな議論を見ていると、現政権が日本の経済社会をどの方向に導こうとしているのか皆目検討がつかず、強い不安を覚えます。このままでは、理念やビジョンのない場当り的・思いつきの政策がつづき、将来の国力衰退を招きかねません。

 

社会保障制度に関する本格的議論が急務

内閣・与党が一年余りの間、年金・医療等の社会保障制度のあり方に関する真面目な議論すら行っていないのは背信行為です。前政権が取組んできた制度改革を棚上げして支出増を放置する一方で、必要な財源確保のための議論は避けています。結果的に、基礎年金の国庫負担割合の引下げ(1/2→1/3)や介護・医療の保険料の引上げといった制度の持続可能性に疑問が生じるような事態すら現れています。  社会保障政策は、経済や外交とともに国の最も重要な政策です。本格的な少子高齢社会にあって、給付やサービスをできる限り効率化・重点化して支出増を抑制することと、安定した財源を確保するための消費税率引上げなどの歳入改革を同時に進めることが必要です。安心・安定の社会保障制度の確立をめざして、本格的・多角的な議論を進めて幅広い合意形成を図ることが急務です。