内閣の機能不全と大連立構想の功罪について

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民主党内のゴタゴタで政治が混乱

野党が提出した内閣不信任案に多数の民主党議員が同調することを公言するなど、民主党内のゴタゴタで政治情勢が一時緊迫しました。鳩山氏が党内の仲裁に入り、菅総理の辞任表明と引換えに不信任案は否決されましたが、退陣時期をめぐる解釈の隔たりが大きく、混乱が今もつづいています。前総理が現総理を”ペテン師”呼ばわりする異様な事態です。国家的な危機にあっても、相変わらずの民主党の”政局ごっこ”には呆れるばかりです。

 

内閣は機能不全に、総理は即刻退陣すべき!

言い古された言葉ですが、政治は「信無くば立たず」です。野党はもちろんのこと与党内からすら信頼されていない総理では、震災の復旧・復興への迅速な対応や経済再生や社会保障制度改革などの重要政策を前進させるのは不可能です。菅氏は厚顔にも当分の間居座るつもりのようでしたが、さすがに早い時期に辞任する方向に追い込まれたようです。与野党両方から信任されていない、しかも辞意を表明した総理の下では政府が機能しなくなるのは明白です。今日の重大な局面にあっては政治の停滞は許されません、即刻、退陣するべきだと考えます。しかし、その後を小沢氏や鳩山氏主導で政権を”たらい回し”しても、結局は行詰ってしまうことになるでしょう。

 

野党の不信任案提出のタイミングは適切だったのか?

内閣・与党の無自覚・無責任な政権運営を見れば、国難の時にこれ以上政権を委ねるわけには行きません。したがって、野党の不信任案提出は当然のことだとは思います。しかし、このタイミングでの提出が果たして適切であったのか、疑問に感じます。

当初、菅総理は政権延命だけを考えて、国会を早めに閉会し、震災対応の第二次補正予算の編成や復興計画などは秋以降に先送りする意向であり、「特例公債法案」などはほったらかしにしていました。不信任案提出は無責任な姿勢を改めさせることになり、その意味では大きな成果が上がったとは言えます。しかし、結局は民主党の党内の内紛に振回された格好になって、政治の機能回復にはつながったとは言えないのではないでしょうか。

 

大連立の功罪を理解して期間限定に

菅総理辞任後に自・民の二大政党を含む”大連立”構想が浮かび上がっています。一部マスコミも盛んに後押しをしているかのようです。私は、現在の危機にあって、国家・国民のために大同団結することが重要であることは理解し、”大連立”も支持します。

しかし、”大連立”にはデメリットも多くあることを理解しておく必要があります。緊急の震災対策については合意できますが、経済、外交、社会保障などの基本方針で合意することは困難であり、その間、重要な政策決定や制度改革が棚上げされることになります。また、政府の失政や不祥事に対する批判も鈍りかねません。大連立の功罪を冷静に考えたとき、あらかじめ合意事項を明確にしておくことが必須です。また、期間を最長でも1年未満とし、総選挙での国民による政権選択の時期も予め定めておく必要があると考えます。

 

上田いさむを支援する会 第三回勉強会のお知らせ

「上田いさむを支援する会」の第3回勉強会を以下の通り開催します。今回は、大震災にともなう電力不足から関心が高まっている太陽光エネルギーについて、

(社)太陽経済の会代表理事の山崎養世氏に講演をしていただきます。黒岩知事が神奈川県を太陽光発電のモデル地区にしていこうと提案している中で、構想の背景やプロジェクトの方向性などを理解する参考になるものと考えます。また、講演終了後には懇親会を予定しています。

ご関心のある方は、当事務所(電話045-366-3528)までご連絡ください。

日 時: 6月23日(木) 18:30開会

会 場: 横浜駅東口 スカイビル27階 「クルーズ・クルーズ」

会 費: 7,000円(懇親会費を含む)