危機の今こそ”政治主導”を発揮せよ

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政経懇話会セミナーへのご参加ありがとうございました

28日には保土ヶ谷政経懇話会主催で、29日には旭政経懇話会主催で、セミナーを開催しました。両日とも地域の自治会や各種団体の役員、地元企業関係者など大勢の方々にご出席いただきまことにありがとうございました。保土ヶ谷には山口那津男公明党代表に、旭には太田公明党前代表に応援にきていただき、震災の復旧復興、経済政策、外交等々への取組みなど国勢の情勢についての講演が行われました。(セミナーの内容は、活動報告のページ(保土ヶ谷・旭)をご参照ください。)

 

総理に危機に立向かう気概が感じられず

国会では、28日に野田総理の所信表明演説他が行われました。日本が置かれている危機的な状況に立向かう気概も感じられなければ、重要課題の方向性も示しておらず、期待はずれそのものでした。いかにも”官僚作文”らしい味気のない原稿を棒読みしているという印象でした。マスコミ各社の評価も手厳しい内容が多いのも頷けます。個人的には親交もあり、評価できる人物だと思っていただけに、今のの無気力ぶりは残念でなりません。

 

野田内閣は過度な官僚依存に陥っているのではないか

野田総理は、鳩山・菅内閣での理解不足の”政治主導”による失敗を反省して、官僚組織とも協力しながら政策を立案・実行するスタイルに転換しました。それぞれの分野の専門家が持っている情報・知識・能力を政策の細部の決定や円滑な執行のために活用していくのは適切な判断だとは思います。しかし、”縦割り”や”前例主義”による弊害の大きさは周知の通りです。内閣の現状は余りにも官僚組織に依存しきっているように感じます。

内閣・与党と官僚組織との適切な役割分担と協働作業が重要です。今のように、政治サイドが”思いつき”の言動を繰返し、失敗の責任を押付けているようでは、まともに機能するわけがありません。今政治に求められているのは、信頼できる安定した針路を示して、絡み合う利害を乗越える指導力を発揮することです。

 

震災復興と経済再生に政治主導で取組め!

日本が直面する最優先課題は、①大震災の復旧・復興を迅速かつ効率的に実施することと、②景気・雇用の底割れを防ぎ経済再生の道筋を明確にしていくという2点です。

震災の復旧・復興事業を一元的に所掌する「復興庁」を早く立ち上げて、規制や制度の”縦割り”に起因する非効率を排除する必要があります。国会に提出された補正予算案では、例えば海岸事業は国交省・農水省・水産庁と別々に計上されているように、旧来の”縦割り”が温存されたままになっているのは残念です。

また、経済政策については、段階ごとの目標とそれを実現するための政策方針をハッキリ打出すべきです。短期的には、緊急にデフレから脱却するために一層の金融緩和と積極的・効率的な財政出動を行うこと、中長期的には財政健全化と成長力強化を達成することをめざすべきです。野田内閣の方針が判然としないために、経済・財政政策への信頼感が生まれてこないというのが現状だと思います。

緊急かつ重要な課題が山積し、政策が迷走している今こそ、本当の意味での”政治主導”の発揮が期待されているのではないでしょうか。

 

2011年11月2日 (通算418号)