今週の一言(5月9日)成長戦略のキーワードは“人材”

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骨太方針と成長戦略改定の議論が進む

 政府の経済財政諮問会議や産業競争力会議では、6月を目途に今後の経済財政政策の基本方針である「骨太方針」の策定や「日本再興戦略」の改定に向けての議論が精力的に行われています。これらは、来年度の予算編成方針をはじめとする今後の内閣・与党の政策の方向性を形成するものとなります。さまざまな角度から有識者による議論が展開されていますが、今後日本が取組んでいかなければならない重要な課題をまとめると、①グローバル化への積極的な挑戦、②イノベーションによる活力の向上、③少子高齢・人口減少社会への適切な対応の3点ではないでしょうか。

 

共通の政策課題は人材の育成・確保

 こうした議論で共通にあげられている課題は、“人材不足”です。日本は資源が乏しいが、豊富で優秀な人材が最大の資産であり、経済社会の成長の推進力でした。今日、“人材不足”が課題として取上げられているのは、きわめて重大な事態だと考えます。未来の日本を担う人材の育成・確保こそが最優先の課題です。

 第一には、現状では十分に発揮されていない“女性”の能力を十分に引き出すことです。人口減少社会において労働力を確保するというだけでなく、女性の持つ多様で優れた能力が活用されれば、経済社会の成長力強化につながるものと確信します。

 第二には、世界に通用する“グローバル人材”の育成・確保です。海外経済界から、日本のビジネス環境の問題としてしばしば指摘されるのが人材確保の難しさです。語学力だけでなく、多様な価値観を理解し、多様な環境で能力を発揮できる人材が必要です。また、高度な技術力・経営力・専門性等とともに、国際社会を舞台に活動する意欲が大切です。大学などの高等教育の内容の改善とともに、企業等における人材育成方針の改革を進めていくべきです。海外留学の支援や海外からの高度人材の受入れ促進も役立つものと考えます。

 

党日本経済再生本部でも精力的に検討

 私が本部長をつとめる党日本経済再生推進本部で“成長戦略”についての検討を行っています。これまで内閣における議論の経過などをフォローしてきましたが、今後、経済団体や有識者から意見を伺う予定にしています。内閣の議論で不足している点を補い、バランスの欠けている点を是正するほか、必要な政策の実行に向けての戦略などをまとめて、提起していくつもりです。その中心テーマとなるのは、“人材力”の向上だと考えています